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2009年10月 6日 (火)

NHKに対して抱いている漠然とした意識など

 今朝の産経新聞の朝刊に、NHKスペシャル『シリーズ・JAPANデビュー』の問題に絡む、また新たな記事が出ていた。
 この番組は、私もたまたま、遅い時間の再放送を見て「何ぼほど偏った描き方やろ。抗議来なんだんやろか(来なかったから再放送出来たのか?)」と思ったのだが、その後、大変な問題に発展していることを知って「またか……」と悲しくなった。
 NHKの番組には、幼い頃から随分と親しんで来た。宝塚に夢中であった頃には、カメラワークに問題こそあれ、長時間の劇場中継をCMなしで見られることが本当に嬉しかったし、歌舞伎も新劇も蜷川さんの沙翁劇も、全てNHKの劇場中継で初めて見た。内外のドラマ、人形劇、演芸、音楽、特集ほか、良いもの・思い出深いものが沢山ある。思い出と夢に支えられて生きているような私にとって、良い思い出を沢山貰った――それだけでも、十分に大きな意味を持つ存在である。
 無論、不満も多々ある。「プロジェクトX」で宝塚が取り上げられた際のことはここにも書いたし、あの花組の『ベルサイユのばら―アンドレとオスカル―』の舞台中継放映後の「言語同断の所業」など、今もって許すことが出来ない。
 地上デジタル放送への移行は、NHKとの契約を正式に解除する良い機会であると聞く。有料のCATVやBSと同じく「見ないから契約しない」という選択は個人の自由である。受信料の不払いではなく、正式に「解約」したり、最初から「契約しない」ことを選択する人は、ますます増加するものと思われる。
 しかし、テレビを見ること自体が極端に減ってしまった現在も、朝の時計代わりに見るのは「おはよう日本」であるし、大河ドラマにも随分と親しんだし、紅白歌合戦は私がその年に流行った歌謡曲を確認出来る、ほぼ唯一の番組である。
 民放の番組にもNHKの番組にも、良いもの・好きなものもあれば、問題のあるもの・好きになれないものもあり、不祥事はいずれの局も後を絶たないから、結局どちらも、私の中では「似たようなモン」であると言える。
 違いは、広告料を上乗せした商品を殆どそれと意識せずに購入しているか、受信料を意識して払っているか、だとすれば……。
 原価百円に満たない商品を三千円からの値段で平然と売りつけるような会社が提供する番組と、一律の受信料で制作・放映される番組と――そのどちらを見るかは、本当に、個人の選択の自由ということになるだろう。

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