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2009年7月 6日 (月)

『ぼてじゃこ物語』のこと~ドラマの記憶と小説版を中心に~・3

 雪子と宗六の結婚に反対する宗之助は、雪子の素性を調べ始めるが、折から、堤建設の株の大半が妻・敬子の一族に握られていることを知る。宗之助は逆上の余り大怪我を負って命を落とし、結局、堤建設は敬子の一族に乗っ取られる。
 一方、思わぬ妊娠に気づいた雪子は、宗六との結婚を諦め、故郷の知己である錦織(大村崑)を頼って上京する。しかし、錦織の製菓会社は既に倒産しており、途方に暮れた雪子は、疲労で倒れて菓子問屋・三松堂の修(竜雷太)に助けられる。そこで錦織と再会出来たものの、修の妻・敏恵(亀井光代)と、その母とく(沢村貞子)は、婿養子の修と雪子の仲を疑う。錦織は、娘のしげ子(有岡やよい)や後妻のみよ(天地総子)と共に食堂の二階に間借りし、かつて「花錦菓子工業」を共同経営していた煎餅屋の花岡(加東大介)の仕事を細々と手伝う身の上になっていた。
  錦織を手伝って問屋街を回るうち、食事をとる暇もない店員たちの姿を見て、雪子はおにぎりの行商を思いつく。やがて、かやくごはんのおにぎりを考案して売り出した雪子は、下町と山の手の好みの違い、関西と関東の味覚の違い、衛生面の問題、商売仇の出現など、次々と直面する失敗や不安材料にもめげず、懸命に試行錯誤を重ね努力を続けた末に、見事な成功を納める。その成功を常に支えたのは、実母の「ぼてじゃこになったらあかん」という遺訓であり、千代から教わった商売の知恵であった。
 節約や工夫を巡る雪子の話などから、旧知の千代が雪子の恩人であることを悟った花岡は、千代に手紙を書く。上京した千代は、雪子を秘かに見守る一方、三松堂母娘の雪子に対する誤解を解くなど、雪子の為に蔭で巧みな活躍を見せる。
 次々と商才を発揮して行く雪子の姿は、周囲の人々にも大きな影響を与え始める。大手製菓会社との契約を切られ、倒産の危機に陥っていた三松堂でも、修夫婦が雪子に触発されて始めたサンドイッチ販売が成功。みよはおにぎりの販売で自立の自信をつけ、税務署員・平沼(久保明)に仄かな思いを感じて錦織との離婚を考えるが、花岡に諫められる。
 やがて、お腹の子の産み月が迫った頃、雪子はおにぎり販売の商売を会社組織化する「花錦弁当株式会社」の構想を皆に話す。
 月満ちて、故郷の病院で無事に男の子を出産し「宗夫」と名付ける雪子。その産褥に、大阪から宗六と千代が駆けつける……。

 ――ほぼ、以上のような物語である。

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