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2009年6月27日 (土)

IT教育の余りにお粗末な現状を知って……・前

 先日、職場で受けたネット絡みの研修で、義務教育の場に於けるIT教育の現状を知り、かなり愕然となってしまった。
 これまで、私が漠然と想像していたIT教育というものは――少なくとも、まず国公立の小中学校では、音楽室や家庭科室のように「パソコン室」が急遽ひと通り設置され、各教科毎に月一回くらいの割合で「パソコンやネット利用を取り入れた授業」が行われているのであろう――と、その程度のものであった。
 例えば、小学校ならば、主要四教科も副教科も、月に一度は「パソコン室」を使った授業があって、国語の時間にワープロソフトでの作文清書、算数の時間に表計算ソフトでのグラフ作り、社会の時間にネット検索での郷土研究、理科の時間に表計算ソフトでの実験結果データ化、音楽の時間に作曲ソフトでの創作、図工の時間にお絵描きソフトやワープロソフトでのポスター制作、家庭科(今は生活科だったか?)の時間に表計算ソフトでのおこづかい帳作成、そうして、道徳の時間にはネット社会のエチケットやマナーを教え、学級会(或いは、少し前まであったゆとりの時間)には、パソコンやネットの利用を巡る総合的な問題を自主的に話し合う。また、一学期に一度は専門の講師を招いて、全学年と父兄を対象にした講演会を開催。勿論、課外授業として「パソコン部」の活動などにも、相当に力が入れられている――大凡、そんな感じなのではないか……と想像していた。
 また、パソコン通信時代から既に声高に叫ばれ続けて来た、メール・チャット・掲示板等の利用に於ける危険性や問題点、それらが青少年に与える影響等に関しては、きちんと踏まえ対策を考慮した上で、進められて来ている筈……だと思っていた。
 政府主導でIT革命のIT元年のと大々的に謳い上げて開始したからには、その程度のことは行われていて当然なのではないか。その上で、あれだけ嫌な恐ろしい事件が起こり続けているのであれば、これはもう、パソコン社会・ネット社会というものの持つ負の部分が、我々の想像を遙かに超えた怪物と化して来てしまっているからではないのか。良くも悪くも、実社会の濃過ぎる縮図であるネット社会の持つ魔力こそが、ああした事件が頻発するようになってしまった最大の背景なのではないか……。
 ずっと、そんな風に考えていたのである。
 しかし、実際のIT教育の現状は……何とも「お寒い限り」の代物であることを、漸く知った。

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