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2008年12月29日 (月)

生涯忘れ難い2008年の「筆事納め」に……

 今年、2008年という年は、私にとって真実「生涯忘れ難い年」となった。
 これまで過ごして来たいずれの年も、あのアン王女の台詞のように「それぞれに、皆、忘れ難く」大切な一年一年ではあったけれども、今年はもう、それらのどの年にも増して、何もかも「初めて尽くし」或いは「変化尽くし」の年であり、今、思い返してみても、明らかにこれまでとは異なる特別な一年であった。
 そうして、それは、大方の皆さまが既にご承知下さっているように、一人の素晴らしい“人”との出会いから――つまりは、あの五月六日の“MIQueen”から始まったのである。
 ライブに参加すること自体、生まれて初めての経験であった。着物を着始めたのは去年の暮れぐらいからであったが、ライブの雰囲気を想像し、紬の着物も初めて選んで着た。そのライブで、MIQさんの素晴らしい歌と真心とパワーに間近く触れて、塩沢さんを失って以来、初めて――それこそ八年ぶりにやっと、涙を流すことが出来るようになった。それから、僅かながらではあるが行動的になり、長年の憧れである一人旅をいずれ実現させるべく、初めて一人で喫茶店やレストランに入ったり、休日にビジネスホテルに泊まったり――といった練習を始めたし、一人で思い切って行動する勢いづけの意味から、実に暫く振りでスカートも履き始め、よそ行き用の衣類もどんどん引っ張り出して、或いは新しく購入して着るようになったし、初めて髪も染めた。本当に、これまでの私からは考えも及ばなかったような変わりようで、これには正直、自分でも驚いている。
 ただ、これまで大して関心を払っていなかった、ファッションだのショッピングだのに急速に意識を向けるようになった分、他の事柄に於いては随分と怠惰になってしまったのも事実である。その証拠に、この雑記の更新頻度も例年に増して地を這う状態に陥ったし、せっかく軌道修正が進むかと思われた創作誌「星の実」の最新号も、とうとう年内には発行出来なかった。(関係各位にはお詫びの言葉もございません……)
 様々に深い反省を込めつつ、今年も変わらず私を支えて下さった友人知人の皆さまに厚く御礼を申し上げつつ、更なるご健勝ご多幸をお祈りしつつ――そうして、私にこのような変化をもたらして下さった大恩ある存在に心からの感謝を捧げつつ、今年の「筆事納め」と致します。どうぞ皆さま、良いお年をお迎え下さい。

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2008年12月27日 (土)

この冬一番の「憧れのささやかな贅沢」――湯たんぽ

 ここに来て、長年の憧れであった「湯たんぽ」に、随分とはまっている。恐らく、私の中で、この冬一番のヒットであろう。
 どんな湯たんぽかと言えば、今年の誕生日に知人から贈られた、ほんやら堂の「おやすみ羊」のシリーズで、湯たんぽ本体部分がピンクのハート型をしているものである。形状的には多少使い勝手が良くないのだが(湯沸かしポットからだとお湯が注ぎにくく、付属のひつじ型カバー以外のものでは包みにくい)、丁度良い暖かさといい、安全性といい、もう、少々のことでは手放せない位に気に入ってしまっている。こんなことなら、貰ってすぐ使い始めれば良かったなぁ……と、今さらながらに思う。(実は……就寝中に「ひつじを足蹴にする」可能性が高いことから、使用が躊躇されたのである。目下は、中身だけをバスタオルでぐるぐる巻きにして使用中。湯たんぽにも、使い方によっては低温火傷の可能性があるので、そこは要注意である)
 思えば――小さい頃、たまたま読んだ本で湯たんぽの長所を色々と知って、すっかり心引かれ、「湯たんぽ、欲しい」と口にするなり、例によって「阿呆か」「いつの時代の人間や」と、また変人扱いされて買って貰えず、以来、延々と憧れ続けて来た。まぁ、その頃はもう、余程に老舗の荒物屋さん位でしか扱いがなく、購入すること事態が困難でもあったから、仕方なかったと言えば仕方なかったのではあるが。
 当時、我家の就寝時の保温対策は、豆炭あんか→電気あんか→電気敷毛布――と変化して行っていたのだが、豆炭あんかの比類ない暖かさは今も認めるものの、幼稚園の頃から三度に渡って就寝中に足に火傷(直径2cmほどの水泡が出来て、現在も跡が残っている)を負ったし、また、電気あんかや電気敷毛布は、余裕のない朝など、つい起床後に消し忘れて叱られることが多かった。更に、我家の洗面所ではお湯が使えなかったので、冬の朝、お湯で洗顔出来る生活には、随分と憧れたものである。
 ここ何年か、湯たんぽの効用が様々に見直され、ちょっとした雑貨屋さんでも扱われるようになった上に、色々な材質・形状・大きさのものが開発されて、選べる楽しみが加わったのも歓迎したいが、とにかく、世間の評価以前に、「火傷もせず、消し忘れもなく、翌朝、ぬるま湯で顔が洗える」――今になってやっと実現した、この「憧れのささやかな贅沢」が何より嬉しく、当分ははまり続けそうな私である。

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2008年12月21日 (日)

久々の「履けるロングブーツ」探し――難航中……

 今夏以来、スカートを履く回数が増えて来てから暫くは、当然ながら足元が「すーすーする」感覚になかなか慣れられなかったものであるが、それから半年の間には徐々に平気になって来て、些細な変化ながら妙に感激を覚えてしまった。少々大袈裟に言えば、それは、これまでになかったことを試みて、ある意味「変わることが出来た」自分に対する驚きと喜びでもあった。
 しかし、本格的に寒くなりつつある昨今、せっかく慣れた「すーすー感」が、今度は「冷えびえ感」として甦って来てしまった。ズボンであれば、足首まで生地に覆われるし、下にスパッツを履き込むことも出来るが、当然ながらスカートでは無理である。気に入ったハイソックスも持っていない。タイツの上から恰好良くレッグウォーマーを履いておられる方もあるが、私がやると全く「毛糸の脚絆」になってしまう。(因みに、MIQさんのライブには、何と銀ラメ入りのタイツを履いて行った……)
 そんなこんなで、最近、無性に欲しくなって来たのが、膝くらいまである長ブーツである。ズボン一辺倒になってからは、大して必要も感じず1足も買っていないし、2~3足持っていた短ブーツも、履かないでいる間に合皮が傷んだり金具が壊れたりしてしまった。
 で、折角スカートを履くようになったのだから、取り敢えずは手頃なものを1足だけ買おう……と決心し、靴屋さんを覗きに行ったのだが……これが、実は非常に難問であることが、程もなく判明した。
 欲しいのは、装飾のない膝くらいまでの内側ファスナー式のもの(編み上げ風の飾りなら付いていても可)で、踵は3cmまでで接地面が広め、色は黒か焦茶――で、これらを満たす型の製品は割合に置いてあるのだが、いざ、私の足のサイズ(22.5cm)に合うものを試し履きしてみると……悉く、ファスナーがふくらはぎの途中までしか上がらない……。
 昔、知人の目撃談で、高価な革のロングブーツを試し履きしていた人が、店員さんの助けを借りて無理矢理にファスナーを上げた次の瞬間、ファスナーならぬ革の部分が上から下まですーっと裂けて、ご本人も店員さんも凍りついた――という怖い話を聞いているので、「上がらない」と判明した時点で断念。何足か試してはみたのだが、いずれも駄目であった。
 まだまだ探し足りないのかも知れないが、この冬、私が履けるブーツに巡り会えるかどうかは……最早、ひつじのみぞ知る。ははは。

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2008年12月18日 (木)

総ゴム仕様のスカートに厚く感謝を込めて……

 思えば「一人で喫茶店に入るプロジェクト」の頃から、久々に履き始めたスカートであるが、一番困ったのは勿論、腰回りのサイズであった。
 大体に於いて、昨年「着物を着てみようか」と思い立ったのも、同窓会に着て行く予定だったスーツのスカートが、軒並み入らなくなっていたからなのである。かと言って、このままの体型を維持するのは健康上も良くないだろうし、出来たら目標数値(無論、標準体重の範囲でだが)くらいまでには目方も落としたい。そうなると、今しか着られないサイズの洋服(特にスカート)を、慌てて買い込むのは少々勿体ない気がする……。
 そんな私の強い味方になってくれたのが、ウエスト部分が総ゴム仕様になっているスカートである。この夏以降、総ゴムで洒落た感じのスカートを探すことが、まずは大きな課題となった。
 探してみて初めて気づいたのだが、総ゴムのスカートを扱っているお店は案外少ない。また、扱っているお店であっても、スカート売場全体に占める総ゴム仕様スカートの割合は、その一割にも満たない場合が多い。それでも、そのごく限られた範囲の中から、色、柄、素材、型、長さ、等々、好みの品を掘り出して行く作業は、なかなかに楽しいものである。
 一口に総ゴム仕様と言っても、綿の花柄、ニットのフレア、化繊の水玉柄、レース重ね、ベロアの総襞……と、普段用のものからちょっとした外出に使えそうなものまで、思いのほか様々に揃っている。また、最近のものには幅広のゴムが使われている場合が多く、非常に履き心地が良くて、履き姿も結構すっきりと映るのが嬉しい。
 それにしても――大体が、体型など人によって千差万別であり、しかも常にある程度は変動し続けるものであることなど、誰もが知っている筈であろうのに、何でまた、既成のスカートの腰回りは、58cm-63cm-66cm-69cm-72cm……と、何センチ刻みでかっちり決められているのだろうか。体型に合う衣類を選ぶのではなく、衣類の規格に体型を合わせなければならないというのも、何やらおかしな話である。基本的にフリーサイズで、どんな腰回りの人にもすっきりとお洒落に着こなせるようなスカートがどんどん開発されて、それが主流となって行けば良いのに……。
 ともあれ、総ゴム仕様のスカートのお蔭で、この秋のMIQさんのライブには洋装で参加することも出来た。改めて、総ゴムのスカートに厚く感謝したい思いである。

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2008年12月14日 (日)

再び、師走の十四日と言えば……

 討ち入りである――と、一昨年も同じ書き出しで始めた記憶があるが、今年の討ち入りは一味(?)違う。何故か我家で一人だけ、毎年恒例の「討ち入りやなぁ……」に乗って来たことのなかった「あの」妹が、俄かに忠臣蔵にはまって迎える初めての討入日なのである。
 これまで、忠臣蔵と言えば『峠の群像』位にしか興味を示したことのなかった妹が、何故また今頃はまったかと言うと、その直接原因はどうやら、土山しげる氏の漫画『忠臣蔵』(リイド社刊)であるらしい。今や、私など足元にも及ばない位に義士の名前(それもフルネーム)を覚え、上京する度に泉岳寺を始めとするゆかりの地を回り、「切腹最中」やら「吉良饅頭」やら「陣太鼓どら焼き」やら「十二段味こよみ」やらをお土産と称して買い込んで来る……。
 挙句、これまでどんなに勧めても「興味ナシ」状態であった『忠臣蔵』の映像作品を、まずは里見浩太朗さん主演のドラマから借りて見始めた。次いで、私が借りて見ていた長谷川先生の映画も、途中からではあるが最後まで見たので、これはいよいよ本物らしい。
 こうなったら、中村吉右衛門さん主演のドラマも是非見せたいものである。何せ「長谷川一夫(先生)を越える大石(内蔵助)には、まだお目に掛かれんなぁ」と言い続けていた父が、これを見るなり「やっと(長谷川先生と)同等の内蔵助が見られた」と、手放しで褒めていた程なのである。無論、ごく一部に、配役が我家の好みとは異なっていた所もあったが、殆どがイメージ通りで、物語も講談や歌舞伎に近い筋立てで展開し、皆、大満足の仕上がりであった。
 配役と言えば、こうした「配役を想像する楽しみ」もまた、『忠臣蔵』のような作品にはなくてはならないものである気がする。例えは良くないかも知れないが、幾ら作品そのものの質が保証されていても、配役どころか出演者の情報さえ記載されない劇団四季の公演ポスターを目にする度、観に行く訳でもないのに妙に寂しい思いに捉われてしまうのは、この「配役を想像する楽しみ」引いては「演技を想像する楽しみ」が、一方的に奪われているような気がするからである。贔屓の人物を、一体誰がどう演じるのか――それを想像する時のわくわくはらはら気分には、ちょっと何ものにも代え難いものがあるのだが……。
 と、話は少し逸れたが、そういう訳で、何やら例年以上に楽しみな、この師走の十四日なのである。

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2008年12月 1日 (月)

少しも早く再会したい“岩盤浴”の「良い汗」のことなど

 とても気に入っていた岩盤浴施設が、先月末で閉館してしまった。設備も雰囲気もスタッフの皆さんの対応も料金システムも……全てが他店と比較にならないほど充実していただけに、残念でならない。何とか近い将来、再開されないものだろうかと切実に思う。
 初めて岩盤浴を経験したのは、三年くらい前になるだろうか。全身が芯から暖まって新陳代謝が良くなる、と聞いて行ってみたのだが、元来、余り汗をかかない体質であったこともあり、岩盤浴によって湧き出たさらさらの汗が、肌の上を大量に流れ落ちる新鮮な感覚に驚き、その心地良さにすっかりはまってしまった。
 岩盤浴は、基本的には、暖められた様々な石の床の上に横になって、「うつ伏せ5分」「仰向け10分」、更に浴場を出て「クールダウン10分」「水分補給」――これを何回か繰り返し行うだけなのだが、私の場合は大体、最初の「仰向け10分」の後半くらいから汗が出始めて、二度目の「仰向け10分」に入る頃には、もう、吹き出た汗が肌を伝って流れ始める。
 この汗は、普通の汗とは違う「良い汗」なので、シャワーなどで洗い流さない方が良い、ということである。聞きかじった話では、どうやら、皮脂腺から老廃物が排出された後に流れ出た新しい良い皮脂が、自前の保湿クリームの役割を果たすからだそうなのだが……それならば、大昔に日消連の『あぶない化粧品』でも、石けん洗顔の項で読んだことがあるし、確かに、その保湿効果で皮膚がしっとりすべすべに保たれることは何度も実感した。(尤も、今回惜しくも閉館してしまった岩盤浴場には、麦飯石の大きなお風呂があって、最後にそれに入るのも楽しみの一つであったので、せっかくの「良い汗」も、洗い流してしまうことが多かったのだが……)
 岩盤浴に使われる石の床にも、実に様々な種類があり、リラックス、ヒーリング、デトックスなど、それぞれに異なる効能があるということも、実際に出掛けてみて初めて知った。記憶しているものを挙げてみると、黒雲母石、玉石、バドガシュタイン鉱石、天照石、黄土石、ブラックゲルマニウム、医王石、ハイルシュトレン、瑪脳、天創石、翠石、角閃石、トルマリン、ブラックシリカ、等があった。(結構覚えているものである……)
 それにしても、初めて行った岩盤浴場が一年もしないうちに閉店し、次いで通い始めた所も今また閉館……余程、競争が激しいのだろうか。本当に残念でならない。

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