「四つの『パラサイト・イヴ』」を巡るあれこれ・その一
昨日、たまたま職場で「SMAPのメンバー諸兄は、ドラマ出演は多いのに、映画出演は以外と少ない感じ」だという話題が出て、その流れで上司に「『パラサイト・イヴ』に稲垣くんが出てたみたい。覚えてる?」と聞かれたのだが、この映画は(ビデオでだが)見ていたにも関わらず、そこの所が記憶から全く抜け落ちていることに気づき、思わず一人で慌ててしまった。
瀬名秀明氏原作のこの作品との出会いは、まず、ラジオドラマからであった。しかも、1995年10月の本放送は情報を得られずに聞き逃し、翌年4月に発売されたCDのことも随分と後になるまで知らず、やっと2000年になってから購入はしたものの、折からの一件に遭遇したことで、これも長い間、どうしても聞くことが出来なかった。
そうして、暫くの時間を置いて後――初めてCDでラジオドラマを聞いて……結果的にすっかりはまってしまい、次に角川ホラー文庫の原作を買って一気に読み、続いてあすかコミックスDXのしかくの氏による劇画を読み……それぞれに唸らされるものがあって更に興味を深くし、ちょうどその頃、実写映画が制作されていたことを聞いて、レンタルビデオ店に足を運んだのである。
これらは、書籍類の奥付にある発行日から推測すると、恐らくは2000年の秋以降のことであったようなのであるが、残念ながら定かな記憶がない。ただ「ラジオドラマではまり、立て続けに小説、劇画、映画……と突き進んだ」ことだけははっきりと覚えている。また、この経緯とそれぞれの作品を比較して魅力の解剖をするような文を「星の実」に書いてみようか……と思い立ち、仮の題名を「四つの『パラサイト・イヴ』」とだけ付けたことも覚えているが、例によって、この文も今もって完成していない。(全くもって、褒められた話ではない……)
せっかく職場の話題に出たことでもあるし、ちょうど良い機会であると考えて、その「四つの『パラサイト・イヴ』」を巡るあれこれを、軽く綴ってみようかと思う。
ここで言う「四つ」とは、ラジオドラマ版(吉田玲子/脚本:1995年10月~放送)、原作小説(瀬名秀明/著:1995年4月刊行)、劇画版(しかくの/著:1997年2月~連載)、映画版(落合正幸/監督:1997年2月~公開)――の四作品を指す。
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