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2005年2月 6日 (日)

飛びナメでなくて、まだ良かった……かも?

 寒い。立春が過ぎても例年以上に寒い。先週来続く冬型の気圧配置には相当な根性がある。気象情報の「だンまちゃん」(=降雪の予報を表わす雪だるまくん)が、今夜も列島各地で頑張っている。
 さて、その余りの寒さに、今夜もやっぱり水炊き(お鍋)にすることにしたが、野菜がちょっと足りないので、母が年末にご近所から戴いて保存していた白菜を使うことにした。三重ぐらい巻いておいた新聞紙を解いて取り出し、萎びてしまった外側の葉っぱを一枚ずつ剥がして行くと……根元近くに何やら茶色い物体を発見。何だろうと思って見ると、全長一センチ前後のなめくじがぽろぽろぽろと冬眠(?)している。更に一枚剥がす……またいる。もう一枚剥がす……またいる。まぁ、家庭菜園で作られた無農薬の白菜であるから、ある程度は仕方のないことだし、別段に害もない筈なのだが、かと言って余り気持ちの良いものでもないので、芯に至るまでの葉っぱを全て、一枚ずつ剥がしては丁寧に流水洗い……を繰り返す。終わる頃には、体の芯まですっかり冷え切ってしまった。
 この作業中、ふと、ラジオドラマ『サラマンダー殲滅』を思い出した。1991年6月にNHK-FMで3週に渡って放送されたSF作品で、梶尾真治氏の原作は朝日ソノラマから発行されていたから、そのうち『妖精作戦』のようにカセットブックも出るのでは……と期待していたが、残念ながら発売されなかった。このラジオドラマの中に、砂漠の惑星メフィスで、レストランの主人が仕入れた野菜に付着している土から、「飛びナメ」の卵を注意深く取り除く場面があった。「飛びナメ」は、体調30センチほどの空飛ぶ巨大ナメクジで、その卵は水分を得ると瞬時に孵化して成虫になり、生き血を求めて他の生物を襲う。それだから、万が一、「飛びナメ」の卵が残ったままの野菜を食べてしまったら、それは恐いことになってしまうのである。後に、時ならず砂漠に降った豪雨が「飛びナメ」の大量発生を促し、人々が大恐慌に陥る場面も出て来る。因みに、図らずも豪雨の原因を作ってしまったのは、塩沢さん演ずる夏目郁楠中佐であった……。
 ともあれ、健康的な無農薬野菜にくっついていたなめくじぐらい、あの「飛びナメ」に比べたらまだ遙かにましな訳なのだが……。しかし、結構ハードな作業であった。こんなことなら、こっそり内緒でぬるま湯でも使うんだった。寒い……。

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